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本日のイタリア語

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ヴィットリオ広場のオーケストラ

見逃してしまっていたこの映画。

舞台はローマ。
テルミニ駅近くのヴィットリオ広場にある“アポロ劇場”。
近々閉鎖されることが決まったこの劇場を救おうと、グループ“アポロ11号”が結成される。
メンバーは、この移民が多く住む広場で、
ここの住人による多国籍のオーケストラを結成しようと企画した。
国籍も職業もこえたメンバーで音楽を演奏すれば、話題にもなるし、
何より住民の一致団結を計る手段にもなるはずだった。

しかし、事はすんなりとははかどらない。
音楽のできる移民は決して多くなく、
結局はヴィットリオ広場の住人に限定する事は無理だと悟る。
ローマ中から、そしてコルシカ島に住むインドの音楽家、
果てはインドに住む彼の親戚まで招聘し、オーケストラが結成された。
 
メンバーが揃っても一筋縄では事は運ばず…
民族による反発、音楽の解釈の違い、意識の差。
次から次へと問題が湧いてくる。

しかし、そこは音楽の力が解決。
音楽の楽しさは世界共通。
メロディを奏でることで、彼らの心がひとつになっていく。

というのが、大まかなストーリー。

大人になって、できたら楽しかっただろうな、と思う事のひとつが音楽です。
楽器ができる人って格好いいし。
今から楽器は難しそうだから、合唱とかやってみようかしら、なんて思ったりもする。
まあ、それも実現しそうになく、もっぱら音楽鑑賞するだけの身ですが、
この映画を見て、う〜ん、やっぱり音楽はいいなぁ、と思いました。

移民の問題はイタリアではとても深刻で、
こうして移民にスポットを当てた映画を見ると、改めてその問題の根深さを感じさせられます。
移民排斥運動などもあるようですが、イタリア人の中にも複雑な感情があるはず。
何しろ、自分たちが貧しい時代には、
アメリカ始め南北アメリカ大陸に大挙して押しかけていた歴史があるわけですから。

とかく、移民のおかげで治安が悪化すると言われがちですが、
音楽を楽しむ彼らを見ていると、安心させられます。
イタリアで暮らしていた頃、色の浅黒い人が近寄って来るだけで、
ドキドキしていた自分を反省。
音楽は平和・共存の道具になるのかもしれません。
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by arinko-s | 2009-04-02 21:29 | 映画 イタリア
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