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本日のイタリア語

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ne a ne ba???

ローマ近郊の町、オスティアに暮らす少年が主人公の物語を
やっとのことで読み終わりました。

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あ〜、もう苦しかったです。
内容にいまひとつ感情移入できなかったせいもありますが、
なにしろ物語の登場人物が、みなローマ弁で話すのです。
わからん。

ローマ出身のファビオに教えてもらったことを思い出しました。
ローマ弁は何でも短く省略すると。
例えば
Dove vai Fabio? (ドヴェ ヴァイ ファビオ? ファビオ、どこに行くの?)
これが、ローマでは
Do' va' Fa' (ド ヴァ ファ?)になるというのです。

まさにその調子で、登場人物たちが話してる!
ものすごい省略形。
中でもびっくりしたのが、上の ne' a ne' ba(ネ ア ネ バ)
これっていわゆる標準語のne' ai ne' bai (ネ アイ ネ バイ 黙ったまま)
を省略した形みたい。
こんなの耳で聞いても絶対わからないだろうなぁ。
ローマ人ってすごい横着なのかしらん。

南北に細長いイタリアも、日本と同じく方言がたくさんあります。
シチリア人のロンゴ先生は、ミラノの方言が一番難しい、と話していました。
フィレンツェの「カキクケコ」の発音が「ハヒフヘホ」になってしまうのにも
驚きましたが、
とりわけナポリ、シチリアと南に下ると、使われる単語もまったく違うようです。
本屋さんには「イタリア語ーナポリ語」「イタリア語ーシチリア語」辞典が売られています。

方言の話でひとつ苦い思い出。
イタリア語の映像翻訳を一度頼まれたことがあって、
意気揚々と出かけていったは良いけれど…

そこに映った男性の言葉。
最初のうちは良かったのですが、話が進むにつれ
男性も興奮気味に。
すると、もう何を言っているのか本当にさっぱりわからない。

これは困った、とイタリア語のわかる友人にSOSを出したのですが、
私と同じくミラノで暮らしていた彼女にもほとんど聞き取れない。

その男性はシチリア人で、まったく違う言葉を話していたんですね。
結局、翌日東京に住むシチリア人に助けを借り、日本語に直しました。
彼がその制作会社の方に
「イタリア語とシチリア語は別物。ミラノ人でもシチリア弁を聞き取れる人は少ないよ」
といった説明をしてくれて、どうにかその場を切り抜けることができました。
今思い出してもトホホな一日でしたね、あれは。

というわけで、シチリア弁のみならず、ローマ弁の難しさも思い知ることになった
一冊でした。
内容はまたいつか。
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by arinko-s | 2009-04-26 14:48 | 本日のイタリア語
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