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本日のイタリア語

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運命に逆らったシチリアの女

イタリア映画祭2009初日です。さっそく2本立て続けに見てきました。
そのひとつが「運命に逆らったシチリアの女」。
マルコ・アメンタ監督の作品です。

シチリアの小さな町で暮らす少女リータ。
マフィアが牛耳るこの小さな町で、内部抗争により、
やはりマフィアの一員だった父と兄を次々に亡くしてしまう。
復讐を誓ったリータは、数年間に渡って彼らマフィアの活動を観察し、
検察に密告。
今度は自分の命が危険にさらされることになったリータ。
警察に保護されながら、隠れ家にこもって生活することを余儀なくされる。
そして、リータの証言の裏を取った警察は、マフィアを一掃摘発。
しかし、裁判は一筋縄では進まず、さらなる悲劇が巻き起こされた。

というのがあらすじ。
実話を元にして作られたそうです。

怖かったです。
マフィアって決して表に顔を出すことなく、家族でさえその事実に目をつぶっていると聞きますが、そのことも改めて教えられました。
17歳のリータには、マフィアに復讐するなんて、
重たすぎる荷を背負ってしまうことに他なりません。
勢い、検事の元へ走ったものの、
内心後戻りできない道へ進んでしまったことの後悔で一杯になっていたとしても
何の不思議もありません。
身内であろうと、口封じのためには消してしまう…
マフィアの恐ろしさは、やはり遠い世界のことに思えてしまいますが、
イタリア人にとってはそうでもないんでしょうね。

先日の日記に書いたオスティアの少年の話
『TI CHIAMI LUPO GENTILE』(『きみのあだなは優しいオオカミ』)も、
父親がマフィアの一員のクラウディオの物語でした。
この父親は息子に悪事を働かせ、仕事を手伝わせる。
マフィアの息子はいつの間にかマフィアの活動に足をつっこんでしまうように
できているのかもしれません。

クラウディオは、結局自分の定められた運命を壊すべく
父親に逆らいます。
そこで話は終わってしまうので、
その後のクラウディオがどうなってしまうのか気になるところですが。
どこか別の町で平穏に暮らすことはできるのでしょうか?
それとも今日の映画のリータのように、隠れて一生を終えるしかなくなってしまうのか。

自分が極道でも孫を教職の道に進ませたヤンクミのおじいさんのような、
心の広いマフィアがいればいいんだけど。
いや、もちろんマフィアがいなくなるのが理想ですけどね。
そうそう、検挙されたマフィアたちが裁判にかけられる『要塞裁判所』。
まるで動物園の檻に入れられた動物たちのようなマフィアの姿は笑えますが、
こんな裁判所があること自体、怖い話です。

もう一本の『よせよせジョニー』についてはまた後日。
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by arinko-s | 2009-04-30 21:06 | 映画 イタリア
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