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本日のイタリア語

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Ricordati di me

邦題は『リメンバー・ミー』。イタリアのある家族の物語。
監督はガブリエーレ・ムッチーノです。

作家になる夢が忘れられない、父親のカルロ。
一方母親のジュリアは女優をしていたころの自分が忘れられず、再び舞台に立つことを決意。
19歳の息子パオロはいつも自分に自信を持てず、好きな女の子にも相手にしてもらえない。
17歳の娘ヴァレンティーナはテレビで踊る女の子になろうと躍起になっている。

と、4人がそれぞれ自分のことに精一杯で、お互いを顧みず、家族はバラバラ。
崩壊状態だったところに、カルロが昔の恋人と再会し、ヤケボックイに火がついてしまう。
カルロが彼女の元に行くことを必死でとどめようとしたジュリア。
その手を振り切って、通りに飛び出したカルロは車に轢かれてしまう。

ジュリアは突然の悲劇に戸惑いながらも、自分の気持ちに正直になろうと、必死でカルロの看病を続ける。
家族は絆を取り戻したかのように見えたけれど…。

というのがざっくりした粗筋です。
本当に一般的なイタリアの家庭という気がします。
兄弟2人のやりとりも倦怠感に包まれた夫婦も高校生の日常も、どれも想像に難くない。
ストーリーがどうこうというよりも、ひとつひとつのシーンがとっても興味深かったです。
イタリアの日常がすっごく良くわかる一本でした。

唯一想像の範疇を超えていたのが、カルロの同窓会。
50代(40代後半かな?)の同窓会ですが、その騒々しいこと!
みんな若者のように踊り、お酒を飲み、そして通り過ぎる異性の元同級生の頬に触れる。
もちろん挨拶はほっぺたのチュです。

日本だったらあり得ません。
いやあるのかもしれないけど、私だったらオヤジになった元同級生のほっぺたに触れるなんて、イヤだなぁ。

イタリアのショービズ界に憧れるヴァレンティーナですが、これも日本じゃ考えられないことのひとつかも。
イタリアのバラエティー番組は、どれもこれも裸同然の女の子たちが欠かせません。
番組のオープニングで、途中で、エンディングで、あらゆるシーンに登場しては踊ります。
このダンスガール(っていうのか知らないけれど)が、小さな女の子たちのなりたい職業ナンバーワンだと聞いて驚いたっけ。
ホントか〜?? ってずっと思っていたけれど、ヴァレンティーナを見ていたら、まんざら大げさじゃないのでしょう。
「見られてナンボ」のイタリアならではのエピソードです。




再び歩けるようになったカルロがクリスマスの買い出しに出かけたスーパーで、
夫と離婚した元彼女アレッシアとばったり出会ってしまうのです。

カルロってば、またまたアレッシアに電話をかけてお茶に誘ったばかりか、「まだ僕のこと思っているかい?」だって!
アレッシアは一言。「やめてよ」とピシャリ。
あ〜、これぞイタリア男性の情けなさ。
あ〜、イタリア女性の強さ。
笑っちゃいます。
タイトルの『リメンバー・ミー』って、カルロのアレッシアへの悲痛な思いなのかもしれませんね。情けない!

それにしてもアレッシア役のモニカ・ベルッチ。あの『マレーナ』のモニカです。
目尻のしわが気になったものの、疲れた母親役を演じても美しい。
こういう人を色気の固まりというのでしょうか。
女性の私が見てもうっとりしちゃいました。
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by arinko-s | 2009-10-15 22:16 | 映画 イタリア
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