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本日のイタリア語

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翻訳勉強会

週末、翻訳勉強会というものに誘っていただき、足を運んでみました。
といっても、英語を勉強している方たちの会。
事前に課題が渡され、講師の方が講評してくれます。
もちろん、わたしは、そんな方たちに混ざって英語翻訳を発表するなんて畏れ多くてできません。
けれども、どんなことをしているのか興味津々。見学、という形で参加させてもらいました。

今回、課題として取り上げられたのは、バーバラ・カートランドの『It is Called Love』。
A4用紙3枚程度の短編です。
物語自体は、すっごくつまらないものでしたが、先生の話がとってもおもしろかった!

これは、「三人称多視点・作者の視点なし」の小説。客観小説というのだそうです。
つまり、文章によって、誰が思ったことか、見たことかが、コロコロ変わる。訳すときには、くどくならないように主語を省いたりしますが、こういった小説の場合はくどいくらいに主語を入れなくてはならないそうです。

その分、会話の訳で遊ぶ、んだそうです。
例えば、
「I have told you before」という台詞がありました。
みなさん、大多数の方が「言ったはずだぞ」とか「同じことを何度言わせるんだ」などと訳されていました。
これに対し、先生の訳は「しつこいぞ」。

なるほど、って頷いちゃいました。
ひと言で、簡潔。ちょっと感動しちゃいました。

また、この小説は、いきなり台詞から始まり、どんな場所で会話がなされているのか、いつの時代なのかという状況説明はありません。
読み進めていくと、馬車の中だったことがわかるのですが、そこの部分にたどりつくまで、それさえわかりません。

まず第一行め、「Papa」と、セリーナという女の子が継父に話しかけます。
先生の説明では、これが第一のヒント。
現代が舞台ならば「Daddy」「Dad」が使われるので、舞台は18世紀末から19世紀初頭だとわかるのだそうです。
しかも「パパ」と訳しては×。
読み進めていくうちに、それなりの身分の親子だとわかるので、「お父さま」が適語だということ。

へ〜〜〜、の連続でした。
イタリア語ではパパは「Papa'」(パパー↑と語尾が上がる)なので、何も考えずに読んでいました。確かに「Daddy」ですね、よく目にする英語は。

先生の話は、その他にもいろいろとおもしろくて、訳のことばかりでなく、小説の歴史や手法なども含め、興味深かったです。
何より、英語を勉強している人たちの熱意を感じたことが一番。
こんなふうに切磋琢磨できるなんてうらやましいな、と思ったり。
競争が激しい分、分かち合えることも多いんだな、と改めて感じました。

お〜〜〜い、イタリア語翻訳したい人たち〜〜〜〜、って呼びかけて、イタリア語の翻訳勉強会ができたらいいのになあ。
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by arinko-s | 2010-11-22 21:34 | 翻訳
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