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本日のイタリア語

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ウリッセースとユリシーズ

一週間以上、風邪をこじらせ気分の優れない日々を過ごしていました。
その間に読んだ本がこれ。
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表紙に描かれたお屋敷に引っ越してきたばかりの双子の兄妹とその友だちの、3人の冒険物語なのですが、これがフラフラする頭で「もう少し、もう少し」と読むのを止められないおもしろさ。
これは、どこかの出版社に売り込まなくちゃ、なんて思いながら読んでおりました。
途中、まさかすでに出版されてないだろうねぇ、とアマゾンでチェック。
ウリッセース・ムーアと検索しても何も出てきません。
よしよし、と思っていたのですが…

で昨日、マッサージしてもらいにいった帰り、本屋さんチェック。
あれこれ眺めていると、なんだか妙に引っかかる本が。
タイトルは「ユリシーズ・ムーアと時の扉」。
えっ、まさか、これは…

そうなんです、ウリッセースはローマ神話にも出てくるラテン語名、ユリシーズは英語名。
舞台はイギリスなので、当然ユリシーズと訳すべきなんでしょうね。
まったく、気づいていませんでした。
ああ、わたしのばか!

でもって、この本のシリーズの訳者は、英語児童文学の翻訳者の第一人者ともいうべき金原端人さん。
ここで、もう一度、えっ、まさか、って声を出しそうになってしまいました。
つまり、この本、原作はイタリア語なのに、英語から翻訳されているのです。
その昔、イタリア語など学ぶ人がほとんどいなかった時代は二重翻訳も当たり前だったと聞きますが、今の時代に、そんなことが行われているなんて〜〜〜。

先日、『赤ちゃんは魔女』を読んでくださった方が「イタリアの児童文学が紹介されることは少ない」ということを書かれているのを見つけたばかり。
ホント、これじゃだれもこの物語がイタリア人の書いたお話だとは気づきません。

声を大にして言いたい!
今どき、二重翻訳なんてありえない!!
英語専門の方は分母が多いのだから、わざわざ他言語のものまで手を出さないで〜〜〜。
って、せっかくしてもらったマッサージの夢心地もどこかに飛んで、く〜〜〜って悔しくなりながら帰ってきました。
シリーズ物の続きを、悔しいからイタリア語で読みつづけるべきか、それともひとつ妥協して日本語で読むべきか、悩みます。
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by arinko-s | 2010-12-20 21:33 | 読書 イタリア語
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