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本日のイタリア語

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白いマフラーのその意味は

イタリアのベルルスコーニ首相が、いよいよ退陣を迫られていることは、日本でも報じられていますが、今その運動の中心は女性だそうです。
そもそも、ここまで追いつめられた大きな要因は、ベルルスコーニに17歳(当時)の少女との売春疑惑が持ち上がったこと。
それだけでも大問題なのに、その少女から口止め料として500万ユーロを請求され、払ったとか払ってないとか、喧々がくがく。反ベルルスコーニ派の勢いが止まらなくなったというわけです。

問題が問題なだけに、女性からの非難は大きい。
「わたしは女性。もうやめなさいと、きっぱり言うわ」「今じゃなければいつやめるの?」と書かれた横断幕をバルコニーに下げたり、「自由と尊厳」を掲げたコミュニティを、ネット上に女性が立ち上げ、市民に参加を呼びかけたり。

そしてついにネットを飛び出し、ミラノとフィレンツェの広場でデモが繰り広げられたとのニュース。
参加した女性は皆、白いマフラーを首に巻いているそうです。
その示すところは、国への哀悼の意。(イタリアのお葬式の色は黒なのに、なぜ白? と疑問が残りますが、とりあえず今の政権は終わったということを表しているらしいです)
手には、「イタリアが必要としているのは、首相であって、専制君主じゃありません!」
「ベルルスコーニ、辞職しなさい!」と書かれたプラカード。
明日からも続々、各地で抗議デモが繰り広げられるそうです。

そもそも、なぜベルルスコーニ政権がこれほど長く続いたのか、端から見ていてとっても疑問。
どうして、イタリア人はあんな人に国を任せられるのか、不思議でなりませんでした。
幾度もイタリア人にこの疑問をぶつけてきましたが、直接聞くとベルルスコーニをよく思っている人はいない。それなのに支持率は下がらない。ほんとうに不思議でした。

日本在住10年以上のロンゴ先生いわく、
「財も地位も手に入れたベルルスコーニは、いわばイタリアンドリーム。憧れる気持ちを持つ人も多い」とのこと。
おまけに自由奔放の発言と行動。今まではそれを見て、国民みんなで楽しんでいるような感じでしたが、さすがに今回は国の品位を疑われかねない、といったところでしょうか。
いよいよ年貢の納め時?

それにしても、イタリアの女性はすごい。
日本で同じようなことが起こったとき、同年代の日本の女性は立ちあがるでしょうか?
いや、女性だけではありません。少し前の学生デモのときにも同じことを思いました。
日本の学生は、同じような境遇に立ったとき、こんなふうに抗議するのかなあ、って。
イタリア人を見ていると、自分の主張の曖昧さを反省させられます、ほんとうに。
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by arinko-s | 2011-02-01 11:09 | 本日のイタリア語
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