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本日のイタリア語

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La bellezza del somaro ロバの美

今年もイタリア映画祭が始まっています。
わたしも昨日2本見てきました。そのうち一本がこの『La bellezza del somaro ロバの美』です。
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人気建築家マルチェッロと心理学者マリーナの夫妻には、17歳のひとり娘ローザがいます。
夫妻は、毎年ハロウィーンの季節に、トスカーナの田舎にある別荘に友人知人を招いて過ごすことにしているのですが、その年ローザは2人に「彼氏を連れて行きたい」と告げます。
いったいどんな子を連れてくるのだろうと、2人はドキドキハラハラ。
そこへ現れたのは、70にもなろうかという老人!
ふたりは茫然。それがいら立ちに変わり、怒りになり、そのはけ口としてお互いの不満が爆発し…

というコメディー映画です。
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監督は、父親も演じているSergio Castellitto セルジョ・カステッリット。
ジュゼッペ・トルナトーレの『L'uomo delle stelle 明日を夢見て』('95)で観たことのある方も多いかも。
調べてみたら、ナルニア国物語第2章『カスピアン王子のつのぶえ』にも出ているそうです! 全然、気づいていませんでした。
Caterina va in citta' 』でも、ちょっとうっとうしい父親役を好演していました。

この人の監督作品ということで、興味津々。
根底にあるテーマは、イタリアの格差社会(とりわけ自分の地位を気にする中年男性)や思春期の子どもたちを取り巻く環境、家族の絆、その裏に潜むもろさ。『Caterina va in citta'』と通じるものを感じました。
それを笑いで皮肉るところは、さすがイタリア。からっと笑い飛ばしてしまうセンスは、やっぱりイタリア的だなあ、と思いました。
登場人物は、誰もみな個性的で、そこもイタリアらしい。
でも実際には、これほど個性的な人たちにはそうそう出会わいません。

もうひとつ特筆すべきは、脚本を担当しているMargaret Mazzantini マーガレット・マッツァンティー二のこと。
イタリアで大人気のベストセラー作家なのですが、監督カステッリットの奥さんだということを初めて知りました!
買ったまま本棚に眠っていた本を先日取りだし、ぺらぺらめくっていたところ。
あまりに分厚くて重たいので、なかなか手が伸びずにいました。
いつになるかまだ順番待ちの状態ですが、必ず読まなくては。
2人の共作『Non ti muovere』('04)は、マッツァンティーニがストレーガ賞(イタリア文学の権威ある賞)を受賞した同名小説が題材。まだ観ていないので、さっそく観てみたいと思います。

ところでタイトル『ロバの美』とは、なんだろうなあ、ってずっと映画を観ながら考えていました。
映画の中、ロバはいたるところで登場するのですが、確かにトスカーナの雄大な風景の中、静かに佇むその姿は美しい。
でもカステッリットとマッツァンティーニの言おうとしているところは、なんなんだろう?
周りがどたばた大騒ぎをしていても、悠然と構えいっさい動じないところ?
その姿が、おろおろしたりヒステリックになったりする人間と対比されていて笑いを誘うのですが、実はイタリアではロバはマヌケな人の代名詞だったりもします。
普段はマヌケと思われているロバだけれど、実はずっと人間の方が情けないぞ! ってことかしら?
そうかもしれませんねぇ。
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by arinko-s | 2011-05-03 12:27 | 映画 イタリア
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