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本日のイタリア語

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L'ultimo bacio(最後のキス)とBaciami ancora(もう一度キスを)

イタリア映画祭2本目と3本めは、Gabriele Muccino ガブリエーレ・ムッチーノ監督の作品2つ。
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『L'ultimo bacio』は10年前の作品で、その続編として主人公たちの10年後を描いて2010年に発表された『Baciami ancora』。
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実は『L'ultimo bacio』はDVDで見たことがあったのに、すっかり忘れていてチケットを買ってしまっていました。しかも、映画が始まって「あっ!! これは!!」と気づいた大バカもの。
まあ、細かなところは忘れていたので、復習になったと思うことにしました。

『L'ultimo bacio 』も『Baciami ancora』も核となっているのは、カルロとジュリアのカップル。
十年前、結婚前にジュリアが妊娠し、それをカルロに報告した途端、カルロは高校生(!)の女の子に夢中になって浮気してしまう。
その時、どうにかジュリアに許しを乞うて結婚にこぎつけたというのに、その十年後ふたりは離婚調停中。
カルロは結婚後も浮気をくり返し、ジュリアもその腹いせに浮気し、そして今は互いに恋人を作って同居中。

その他、カルロの親友たちもそれぞれ、コカインの密輸で捕まって2年間牢屋暮らしをしていたアドリアーノやら(しかも一歳にもならない息子を捨てて10年間放浪)、現実逃避のために父親の死に際に嘘をついたことを悔やんでうつ病になってしまったパオロやら、いつまでも彼女をとっかえひっかえしているアドリアーノやら、10年経っても何ら成長していない、もうどうしようもない中年男が勢揃い。

しかも、カルロはストレスが原因で倒れると、調停中の妻に「やっぱり愛してる」なんて言いよっちゃって、おまけに妻のジュリアもその言葉にふらっときて寝てしまう。
そしてジュリアは妊娠。2人は、それぞれの恋人を傷つけて復縁。

おいおい!! ってお説教したくなるばかりの映画『Baciami ancora』でした。

唯一の救いは、『L'ultimo bacio』で結婚式を挙げたマルコ。
奥さんのヴェロニカとは、不妊に悩んでいるのですが、なんとヴェロニカは幼なじみの男の子(だいぶ年下)と浮気し、妊娠してしまうのです!
けれども相手の男の子は、子どもと聞いただけで態度を翻し、ヴェロニカは泣きながら家に戻るしかないという有様。
でもマルコは、そんなどうしようもない妻も子どもも受け入れて、無事赤ちゃん誕生。

マルコには拍手をしたくなったものの、それ以外最後までまったく共感するところなし。「ああ、損した」感を拭えないまま帰ってきました。

おまけに『L'ultimo bacio』でジュリア役を演じていたジョヴァンナ・メッツォジョルノ
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がとってもかわいかったのに、『Baciami ancora』では女優交代。
これにもがっかり。
おまけにこの役を断ったジョヴァンナに対し、監督のムッチーノは「もう二度とわたしの映画に出られないと手帳にメモしておくが良い!!」と捨て台詞をはいたとかはかないとか。
まさに、この映画に出てくる男たちを地でいくような傲慢さ、幼さ。
『幸せの力』と『7つの贈り物』で、ハリウッドでも成功したムッチーノですが、もう観たいと思わないな、きっと。
イタリア男性がこんな身勝手で幼い人ばかりでないと信じます。
いや、そういう印象をこの一本で内外に与えてしまうんだから、イタリア人男性が気の毒だというべきかも。
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by arinko-s | 2011-05-05 17:41 | 映画 イタリア
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