イタリアで最も権威ある文学賞といわれている、ストレーガ賞。
先週中間発表があり、全12作品の候補作から、最終候補5作品が決まりました。
ストレーガ賞は、その受賞作品の決め方がとてもユニークです。
国内外400の団体や審査員が、それぞれの作品のストーリーや登場人物などを5段階で評価し、その合計点で争われます。
以前に感想を書いた「
ternitti」と「
Settanta acrilico trenta lana」も、今年度ストレーガ賞のノミネート作品。
実は、400票のうち1票を持っている東京のイタリア文化会館を通じ、わたしも審査に参加させてもらっていました。
もちろん、12作品を読む時間はないので、この2冊ともう1册(こちらもまたいつか感想を書きたいと思っているのですが)計3冊に関して点数をつけさせていただいたのです。
結局、東京のイタリア文化会館の1位作品はというと『
Nel mare ci sono i coccodorilli』。
残念ながら、この本の担当にわたしは入っていなかったので点数をつける権利はありませんでしたが、納得!
本当に泣ける本なのです。
よしよし、がんばれ〜〜、とこの『Nel mare~~~』を応援することに決めていたのですが、
残念ながら、最終候補には残りませんでした。
ただ、わたしも読んだ『ternitti』が最終候補に残ったとのこと。ならばこれを応援しようかなあ、と思っています。
興味深いのは、各国のイタリア文化会館の推す作品がばらばらだったこと。
わたしもあまり楽しめなかった『Settanta acrilico~~~』ですが、東京の文化会館では他に読んだ人たちの評価も手厳しく、残念な結果に終わっていました。
ところが在フィンランドのイタリア文化会館は、この作品を推している!
え〜、どんなところがおもしろかったの〜?? って聞きたくなっちゃう。
それから、東京の文化会館では、まったく良いとこなしといった感じの評価に終わった作品が、最終候補作品に残っていたり!
お国柄ですかねぇ〜〜。
その結果を知ると、ますます最終候補に残った作品、すべて読んでみたくなります。
最終発表は、7月7日。楽しみです。