ブログトップ

本日のイタリア語

cucu2.exblog.jp

ローマのデモ

ニューヨークの反格差デモが、世界各地に飛び火したというニュース。
ローマのデモの様子も、様々な報道番組で流れていました。
イタリアの新聞のネット版で見ると、その暴徒ぶりや凄まじいものがあります。車を3台も燃やされてしまったと、涙ながらに語るシニョーラの姿も。
暴力に訴えるのは間違いだ、という気運が高まりそうではありますが……。

先日、「イタリア人はそれほど楽観的ではない」と書いたのですが、その直後、『La Repubblica』紙のネット版に、35歳のイタリア人男性からの投書が載っているのを見つけました。

抜粋ではありますが、内容はこんな感じ。

ジャンルイージと申します。35歳の男性です。経済学部を卒業しました。専攻は経営学です。けれども、勉強したことを活かす職業に就くことはできませんでした。正確に言えば、本当の仕事に就いたことがありません。私の父のいう「本当の仕事」ということですが。彼が若かったころには、「大学を卒業した人間のための」安定した仕事というものがあったのでしょう。でも、私はいろんな仕事をしてきました。臨時採用という形です。厳しいものです。6ヶ月この会社で、1年あちらの会社で、何かの企画を始めるために、あるいは終わらすために、パートタイムで雇われるのです。

妹のマルティーナも同じです。ジャーナリストになると決め、コミュニケーション学を大学で学び、卒業後は場所を選ばずジャーナリズムのコースや学校にも通いました。そして個人事務所、公的機関、ニューメディアで仕事をしてきました。でも2ヶ月以上続けて雇ってくれるところはありませんでした。つまり、彼女も安定した仕事を見つけることはできないままです。新聞社、企業、法人、仕事に見合った契約をしてくれる代理店……。幸い、私たちには家があり、拠点があります。実家です。両親にプレッシャーをかけられることもありません。彼らも、私たち子どもが家にいることを、それほど残念なことだと感じていないのです。子どもたちと暮らすことは、彼らにとって今や当たり前のことになっているのかもしれません。

(中略)

今私は、仕事の展望についてなかなか楽観主義になれずにいます。個人的なことだけについてではありません。視野を広げれば、ますます悲観的になってしまいます。
世界の経済もイタリアの経済も最悪な状況の今、ここから抜けだすことはできそうもありません。光は見えません。期待は抱けそうにありません。この経済危機は、まだまだ続きそうです。
いつまで? 誰にもわかりません。

昨夜、バールでお酒を飲みながら、友だちと話しました。みんな、程度の差こそあれ、似たようなことを体験し、同じようなことを考えていました。ふと、ひとりが言いました。
「ま、こんな状況だけどさ、僕は幸せだよ。ああ、充分幸せだ。少なくとも、僕の小さな世界の中ではね」
私たちは、みな頷きました。そしてくり返しました。
「そうだな、おれたち、みんな充分幸せだよな」

私もです。家で過ごすときも、友人と過ごすときも、日常生活でも。充分幸せだと思います。たとえ雨が降って寒くても、私の小さな世界の中、私は守られていると感じることができます。たとえ、明日が不確かだとしても。明日は、今日とはまた違う一日なのです。待ちましょう。

そして、この記事はこう締めくくられていました。
最近の調査によると、この調査対象者のうち19%は「とても幸せ」と答え、65%は「まあまあ幸せ」と答えた。この2つを合わせると、84%が幸せを感じている。特に「幸せ」と感じているのは……15歳〜24歳:98%、25歳〜34歳:87%。また高い教育を受けた人と学生の90%が「幸せだ」と感じている。

素晴しい結果です!
しかも若者の多くが「幸せだ」と感じているなんて、何よりです。

ジャンルイージさんの投書の最後の方を読むと、かなり楽観的、とも思えますが……。
とにもかくにも、幸せを感じる秘訣は、自分の小さな世界を大切にすることですね。
それに気づけば、楽観的になれるということかもしれません。

それはさておき、個人的には暴徒化しても何も解決しないのではないかと思う次第。
「ベルルスコーニを逮捕しろ!」っていうプラカードには、笑っちゃったけど。
でもベルルスコーニを逮捕しても、この経済危機脱出には繋がらないだろうし、
やっぱりそれより、自分の小さな幸せを探した方が、未来につながる気がしました。
これって、楽観的過ぎ??
[PR]
by arinko-s | 2011-10-17 17:19 | 本日のイタリア語
<< 何の行列? Te la caverai n... >>