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Giulia non esce la sera  ジュリアは夜外出しない

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作家のグイードは最新作がベストセラーになり、権威ある文学賞にもノミネートされます。
けれども実は、その仕事にやりがいを見つけられずにいました。
新作を書こうとしてもなかなか筆が進まず、途中まで書きかけても上手くまとめることができません。

グイードにはひとり娘のコスタンツァがいます。
ある日コスタンツァはいやいや通っていたスイミングスクールを「もうやめたい」と父親に告げます。
既に年間費を払っていたため、グイードは娘の代わりに自分が泳ぎを教えてもらいにプールに通い始めます。

そこで出会った先生がジュリア。ぶっきらぼうな若い女性です。
グイードは次第に彼女に惹かれていき、思いきって夕食に誘いました。
けれどもジュリアはグイードに「夜は外出できない」といいます。
実は、彼女は受刑者でした。昼間、仕事の名目で刑務所を出ることが認められているものの、夜は刑務所に戻らなくてはならなかったのです。

ジュリアには夫と娘がいました。
けれども愛人ができ、全てを捨ててその男と駆け落ちしたのでした。
しかしその男との仲はあっけなく終わり、別れを告げられると、思わずその男を殺してしまったのでした。

そんな告白をされても、グイードの気持ちは変わりませんでした。
そればかりか、娘を恋しがるジュリアの名で手紙を代筆し、二人が再会できるよう計らったのです。
けれどもそれが、ジュリアを絶望のどん底に突き落とすことになってしまうのです。
緊張するジュリアの前に現れた娘は、ジュリアにただ冷たい言葉を浴びせて帰っていきました。
改めて知った現実。
自分が引きおこしたその現実に耐えることができずに、ジュリアは刑務所の中で自殺してしまったのでした。

遺品を引きとりにくる家族もいないジュリア。それらの品はグイードに引き渡されました。
グイードはその中に日記を見つけます。
二人の出会い、グイードの泳ぎの進歩、そして修復したくてもできない娘との関係、ジュリアの絶望感。
グイードは、ジュリアの日記を読んで初めてジュリアの心の奥深くを知ったのでした。

監督はGiuseppe Piccioni(ジュゼッペ・ピッチョー二)、2009年の映画です。
悲しすぎる映画でした。
自分の犯した罪の重さを自覚し反省し償っているのに、もう取り戻すことのできない家族の愛。
でも「ひょっとしたら」って、ジュリアは思っていたに違いありません。
それはただの幻想に過ぎないと再認識して、それまで保っていた心の均衡が、一気にへなへなと崩れてしまう。
程度の差はあれ、経験あります。ああ、やっぱりそうだよね、ってがっかりすること。
でもその現実を娘に突きつけられるとは! 辛すぎる。

グイードを演じているのはValerio Mastandrea (ヴァレリオ・マスタンドレア)。
La prima cosa bellaのさえない息子ブルーノや、Tutta la vita davantiの熱血組合員を演じています。
おそらく今乗りに乗っている俳優のひとり。

ジュリアを演じているのはValeria Golino(ヴァレリア・ゴリーノ)。
RESPIROで、とってもかわいいお母さんを演じていました。
アメリカでの女優としてのキャリアも長く、『レインマン』にも出演しているそう。
どんな役だか全く覚えていませんが……。見直してみます。
Wikipediaによると、『プリティ・ウーマン』のオーディションで、ジュリア・ロバーツと共に最終選考に残っていた女優さんだそうです。
ホント、かわいいです。
でもって、Mine Vaganti で、父親の会社経営に否応なしに巻き込まれていく次男を演じていたRiccardo Scamarcio(リッカルド・スカマルチョ)の恋人だそうです。
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by arinko-s | 2011-11-28 20:19 | 映画 イタリア
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