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本日のイタリア語

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Zucchine Siciliane シチリアのズッキーニ

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知人が、畑で採れたズッキーニを送ってくださいました。
その名もZucchine Siciliane。シチリアのズッキーニです。
今や日本でも、ズッキーニは容易に手に入るようになりましたが、もちろんそれとは品種が違う。
ミラノでもフィレンツェでも、こんなズッキーニに出会ったことはありません。

話がそれますが、イタリア人はとても保守的です。
とりわけ食に関しては、超がつくくらい保守的。
自分たちの料理が世界で一番美味しいと信じて疑わない人たち、それがイタリア人だといっても過言ではありません。
食材に関しても同じです。
よその町の特産物を、わざわざ食べようなんてことはしません。

以前、ローマに住んでいた友人が「プンタレッラ」という野菜の美味しさに感動して、「ぜひ食べて」と勧めてくれたことがあります。
でも、これがミラノではどこに行っても売っていない!
友人に聞いても、誰もその野菜の存在すら知りませんでした。

日本でも、京野菜、加賀野菜と、その地方特有の野菜がありますね。
それと同じことかもしれません。その土地に行かないと食べられない野菜がけっこうあるんです。
でも、イタリアでは誰もそれをブランド化したりしないし、それを手に入れるためにあえて高いお金を払って取り寄せる人もいないんですねぇ。
地産地消が、日本より徹底している気がします。

というわけで、初対面したシチリアのズッキーニ。
ローマ、フィレンツェ、ミラノを通り越して、晴れて日本の我が食卓へ。
でも、どうやって食べるんだろう? とシチリア料理を紹介しているサイトへ行ってみました。
ありました、ありました、この細長くてくねくねしたズッキーニ。
さっそく、Cuciniamo(お料理しましょう)!

(材料)
じゃがいも 小さめの3個
シチリアのズッキーニ 1本
たまねぎ 小さめの1個
バジルの葉 たくさん
にんにく ひとかけ
固形スープ 1個
白ワイン少々

(作り方)
1)じゃがいも、ズッキーニを適当な大きさに切る。玉ねぎ、にんにくは薄切りにする。
2)フライパンにオリーブオイルをしき、にんにくを入れ香りが出るまで炒める。
3)2)に玉ねぎを加え、しんなりするまで炒め、さらにじゃがいもを加える。
4)じゃがいもの表面に焦げ目がつくくらいまで炒めたら(4〜5分)、ズッキーニと白ワイン少々を加え、ワインのアルコール分を飛ばす。
5)さらに水を加え(ひたひたより少なめ)、固形スープを崩しながら入れる。
6)水気がなくなるまで煮込み、じゃがいも、ズッキーニに火が通ったら、バジルを手でちぎりながら投入。塩・こしょうで味を整えて完成。

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シチリアのズッキーニは、切ってみると、中が一般的なものよりもふわふわ。
これは、確かにスープを吸わせたら美味しいかも、と思いチャレンジ(大げさ)したところ、ずばりその通り!
バジルの香り(バジルの季節も終わりに近づいていますね)も良くて、ぺろっと食べてしまいました。
見た目は地味ですが、Buonissimo! です。
もちろん、一般的なズッキーニでもいけると思います。
ちなみに、にんにくはわたしが好きなので勝手に加えました。
レシピでは、ペペロンチーニをお好みで、となっていたので、それもいいかも。

次は、このズッキーニを使ったケーク・サレを作ってみようと思います。
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by arinko-s | 2011-09-16 18:03 | 本日のイタリア語

Si può fare 人生、ここにあり!

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舞台は1983年、ミラノ。
労働組合で働く熱血男ネッロ(Claudio Biscio クラウディオ・ビーショ)が左遷され、“協同組合180”にやってきました。
ここは元精神病院付属の施設。組合とは名ばかりの組織でした。

組合員たちは、「精神病院に閉じこめられている患者を地域に戻そう」という「バザリア法」に基づき、閉鎖された病院の元患者たち。
自由の身になったものの、引き取り手もなく行く当てもない元患者たちが生活する組合だったのです。

病室に閉じこめられてはいないというものの、組合員たちは未だに薬漬け。
「自由による治療を」という法の主旨とは、ほど遠い現実でした。
やる気もなく、目的もない組合員たちを見て、熱血漢のネッロが黙っているわけありません。
組合員たちに、きちんとお金を稼げる仕事をしたくないか? と持ちかけます。
そして、「床の木組み」を、組合の仕事に掲げました。

もちろん、そう簡単に事は進みません。
精神病疾患者への偏見も強いし、彼らもなかなか上手く仕事をこなせない。
ネッロは、ポケットマネーで資材を購入したり、自宅の改装を彼らにさせたり、あの手この手で組合員たちのモチベーションを高めていきます。
ある時、資材が足りなくなってしまった現場で、組合員は知恵を絞り、廃材を使って見事な星を床に描きました。
これがクライアントの気に入り、彼ら組合の評判は一気に広まります。
そして……

という実話を元にした映画です。
監督はGIulio Manfredonia(ジュリオ・マンフレドニア)。
2008年の映画です。
イタリアでは54週ものロングランヒットを記録したそうです。

日本だったら、もっとジメッとした映画になってもおかしくないようなテーマ。
でもマンフレドニア監督は、見事なコメディタッチの映画に仕上げています。
もう、こっちの映画も(明日のパスタはアルデンテと共に)大爆笑の連続でした。
途中、涙が出ちゃうような悲しい展開もあるんですけどね。

タイトルの Si può fare は「やればできるさ」の意味。
邦題の「人生、ここにあり!」よりも、原題そのままのほうが良かったのでは? って思っちゃいます。
やればできるぞ、ってことこそネッロが組合員たちに教えたかったことだと思うから。
良い言葉です、Si può fare!
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by arinko-s | 2011-09-15 21:43 | 映画 イタリア

Mine Vaganti  明日のパスタはアルデンテ

シネスイッチ銀座で公開中の「明日のパスタはアルデンテ」と「人生、ここにあり!」。
久しぶりに映画のはしご。まずは「明日のパスタはアルデンテ」から。
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舞台はレッチェ(イタリア南部 プーリア州の街)。
一族でパスタ会社を経営するカントーネ家の次男、トンマーゾ(Riccardo Scamarcio リッカルド・スカマルチョ)が、久しぶりに実家に帰省するところから、物語は始まります(いえいえ、本当は謎めいたシーンから始まるんですが)。

トンマーゾには、3つの秘密がありました。
経営学部ではなく文学部を卒業したこと。家業を手伝う気はなく、作家を目指していること。
そしてゲイだということ。

トンマーゾは、家族にそのことを告白しようと決意していました。
保守的な父親は、きっと自分を勘当するはず。そうすれば正真正銘自由の身になれる、という計算でした。
いざ告白する前に、トンマーゾは、兄のアントニオ(Alessandro Preziosi アレッサンドロ・プレツィオージ)にその事実を打ち明け、皆の前でカミングアウトすることを宣言。
そして会社を継ぐ兄のお祝いを兼ねた夕食の席で、トンマーゾは「ちょっといいかな」と話を切り出しました。
しかし話をさえぎったのは、アントニオ。
アントニオは、トンマーゾを出しぬいて「ぼくはゲイなんだ」と告白したのです!

父親は、アントニオに勘当を言い渡し(トンマーゾの予想通り)、心筋梗塞の発作を起こして倒れてしまいます。
トンマーゾは病床の父親から「会社を頼む」とせがまれ、ローマの恋人(もちろん彼氏)のところへ戻れなくなってしまいました。
さあ、どうするトンマーゾ、そしてカントーネ家のパスタ会社の運命は……

といった内容です。

映画館でゲラゲラ大爆笑したのは、すごい久しぶり。
文句なしにおもしろかったです。イタリアでの評判を聞いていたけれど、その期待を裏切りませんでした。

南部イタリアの閉塞感、イタリアの大家族、ブルジョアの生活……
どれもこれも上手く描かれています。
どの登場人物も印象的でしたが、中でもトンマーゾのおばあちゃん(Ilaria Occhini イラリーア・オッキーニ)が、わたしは好きだったなあ。

あれこれ迷うトンマーゾの内心を察してか、おばあちゃんはトンマーゾにあれこれ人生指南をします。
おばあちゃんにも秘められた過去があるから、その言葉はずっしり。胸に響きます。
例えば……
Gli amori impossibili non finiscono mai. Sono quelli che durano per sempre.
叶わぬ恋は終わらないの。一生続く愛は、実らなかった恋だけよ。

Non farti mai dire dagli altri chi devi amare , e chi devi odiare.
他人に言われたからって、その人を愛したり憎んだりしちゃだめよ。

なぜおばあちゃんが、こんなことを言ったのかは、映画を見ればわかります。

ちなみに、原題のMine Vaganti は、浮遊機雷のこと。
ゲイというキーワードばかりか、カントーネ家にはふわふわ漂う爆弾がいっぱい。いつどこで爆発するかわからない、ってことなのでしょう。
でも爆発しながらも、やっぱり強い絆で結ばれているのが家族なのかな。

監督はFerzan Ozpetek (フェルザン・オズペテク)。
亡くなった夫は実はバイ・セクシュアルで、ゲイの恋人がいた、というストーリーの「Le fate ignoranti(無知な妖精たち)」も撮っています。
この映画は、イタリアで初めてゲイを取りあげた映画だとか。
こっちは、ちょっと奥さんがかわいそ過ぎたし、重たい雰囲気でした。
それよりも、あちこちで爆弾を爆発させながらもからっと笑いに変えてしまう「Mine Vaganti」の方に一票。
お勧めです。
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by arinko-s | 2011-09-12 22:03 | 映画 イタリア

Boccaccio '70

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今ローマで撮影中の、ウッディ・アレンの新作は『Bop Decameron』というタイトルだそうです。
もちろん、ボッカチオの小説『デカメロン』にヒントを得た作品であることは間違いありません。
そして、'62年の映画『ボッカチオ'70』と同じ、オムニバスになるのでは、とのこと。
さっそく、予習の意味も含めて『ボッカチオ'70』を鑑賞。

こちらは、4本のオムニバス。そのキャストがすごい!
監督はフェデリコ・フェリーニ、ルキーノ・ヴィスコンティ、ヴィットリオ・デシーカ、マリオ・モニチェッリの4人。
イタリア映画の黄金時代を築いた大御所ばかりです。
しかも、モニチェッリ監督の『レンツォとルチャーノ』の脚本には、イタロ・カルヴィーノが参加している! 

その他3本のタイトルはそれぞれ『アントニオ博士の欲望』(フェリーニ)、『仕事』(ヴィスコンティ)、『宝くじ』(デ・シーカ)。
俳優陣も豪華で、アニタ・エクバーグやソフィア・ローレンといったお馴染みの顔も。
フェリーニ作品のアントニオ博士を演じているのは、イタリアの喜劇役者の第一人者であるトトとコンビを組んで人気を博したペッピーノ・デ・フィリッポ。

それぞれ楽しめましたが、中でも一番おもしろかったのはフェリーニの作品でした。

「近ごろ世の中が乱れている」と、町のモラルを取り締まるのに必死のアントニオ博士。
公園でキスをするカップルに茶々を入れて離れさせたり、子どもたちにお説教したり。
そんな博士の自宅アパートの正面にある空き地に、ある日大きな広告看板が建てられます。
そこに現れたのは、胸の大きく開いたドレスを着て横たわる女性(アニタ・エクバーグ)の写真。
グラスに注がれた牛乳を手にし、にっこりと微笑んでいます。
「もっと牛乳を飲みましょう」という広告でした。

もちろん博士はびっくり仰天! 
「けしからん! こんなもの今すぐ撤去しろ!」と鼻息あらく、誰彼構わずどなりつけますが、誰も相手にしてくれません。
男たちは、その胸元と脚線美にくぎ付け。これこそ博士の恐れていることではありませんか!
博士は警察に出向きます。警察が動いてくれないとわかると、次は地区の教会へ。神父さんにも何とかしてほしいと懇願します。

けれども事態は好転しません。
しびれを切らした博士は、看板に黒インクを入れたビニールを投げつけ、看板を汚す作戦に出ます。
博士の主張が認められ、ようやく看板は紙で覆われました。

ところが、博士は安心するどころか幻影を見始めます。
看板の中の女性が、ポーズを変えたり、はたまた自宅にまで現れる始末。
そして、ついに女性は看板から飛び出し、看板の中と同じ大きさのまま、つまり博士の何倍もの大きさで、博士をからかいます。
最初のうちは怒りをあらわにしていた博士でしたが、なんてことはない、女性が自分の胸に小さな博士を押しつけるとうっとり。もう逆らえない!
そして最後は、看板の上(厚さ数センチ)で看板にしがみついて寝ぼけているところを救助される、というお話。

邦訳は『アントニオ博士の誘惑』となっていましたが、誘惑しているのはエクバーグ演じる女性のほうで、これは博士の欲望を現した映画でしょう(原題のイタリア語tentazioneは、欲望、誘惑、どちらの意味もあり)、と思うのだけれどな。

この4人の巨匠の中、モニチェッリは日本では馴染みが薄いかもしれません。
イタリアのコメディ映画の全盛期を築いた映画監督で、イタリアでは誰もが知っている名監督です。
この『Boccaccio'70』撮影後、プロデューサーのカルロ・ポンティとモニチェッリの間に意見の食い違いがあったのか、ポンティはモニチェッリの作品を外して、この映画を世に送り出しました。
これに抗議して、残りの3人の監督はカンヌ映画祭をボイコット、という曰く付きの一本です。
つまりそれほど、モニチェッリは他の3人からの信望も厚かったのでしょう。
モニチェッリの作品が日の目を見たのは、日本語版のDVDが初めてだそうです。
昨年11月、モニチェッリは入院先のローマの病院から飛び降りて自殺するという、悲しい最期を遂げています。
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by arinko-s | 2011-09-03 22:08 | 映画 イタリア

Antonio Albanese アントニオ・アルバネーゼ

友人が教えてくれたイタリアのコメディアン、アントニオ・アルバネーゼ。
このソムリエのコメディ、何度見ても大爆笑してしまいます。
(相変わらず埋め込みができないので、リンクです。短いのでぜひ観てください)

内容はとっても単純。
ソムリエの格好をしたアントニオ・アルバネーゼが、ワイングラスを揺らしながら、かなりもったいぶって口にワインを含みます。
さぞかし、気取ったコメントを言うのかと思いきや!
ただひとこと「赤!」(1:02)

もちろん観客は「そんなのわかってる!」と大爆笑。

ソムリエのアルバネーゼは、再びグラスを回し始めます。そしてひと口。
今度は何を言ってくれるかと思えば、いきなりフランス語(多分めちゃくちゃ 1:35のあたり)。
そしてひとこと「でも吐きそう」(1:38)。

けれども結局飲み干して
「飲んじゃった」(2:07)

すっかりツボにはまってしまい、仕事の合間についクリック。
何度観ても、やっぱり「赤」とか言われるたびに笑い転げてしまっています。

このアントニオ・アルバネーゼは、コメディアンでもあり俳優でもあり、そして映画監督としても幾つも作品を撮っているそうです。
Wikipediaで調べたところ、うん? この顔は? 
ソムリエのアルバネーゼはひげを生やしているから、まったく気づきませんでした。
イタリアで暮らしていた頃、「マウリツィオ・コスタンツィ・ショー」という番組でいつも見ていた彼ではないですか!!
そうそう、『Manuale d'amore2』(邦題:モニカ・ベルッチの恋愛マニュアル)にも出ていました!
いや〜〜、懐かしい知人に再会したような気分。
そう思ってみると、ますますアルバネーゼのソムリエにはまってしまいそうです。
ちなみに、このソムリエの台詞には「白」とか「ワイン」とか、いくつもパターンがあるみたい。
うん、わかってるって。
監督作品の映画も観てみるよ〜〜。
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by arinko-s | 2011-09-02 22:46 | 本日のイタリア語