ブログトップ

本日のイタリア語

cucu2.exblog.jp

<   2011年 11月 ( 8 )   > この月の画像一覧

Giulia non esce la sera  ジュリアは夜外出しない

b0171200_17572124.jpg

作家のグイードは最新作がベストセラーになり、権威ある文学賞にもノミネートされます。
けれども実は、その仕事にやりがいを見つけられずにいました。
新作を書こうとしてもなかなか筆が進まず、途中まで書きかけても上手くまとめることができません。

グイードにはひとり娘のコスタンツァがいます。
ある日コスタンツァはいやいや通っていたスイミングスクールを「もうやめたい」と父親に告げます。
既に年間費を払っていたため、グイードは娘の代わりに自分が泳ぎを教えてもらいにプールに通い始めます。

そこで出会った先生がジュリア。ぶっきらぼうな若い女性です。
グイードは次第に彼女に惹かれていき、思いきって夕食に誘いました。
けれどもジュリアはグイードに「夜は外出できない」といいます。
実は、彼女は受刑者でした。昼間、仕事の名目で刑務所を出ることが認められているものの、夜は刑務所に戻らなくてはならなかったのです。

ジュリアには夫と娘がいました。
けれども愛人ができ、全てを捨ててその男と駆け落ちしたのでした。
しかしその男との仲はあっけなく終わり、別れを告げられると、思わずその男を殺してしまったのでした。

そんな告白をされても、グイードの気持ちは変わりませんでした。
そればかりか、娘を恋しがるジュリアの名で手紙を代筆し、二人が再会できるよう計らったのです。
けれどもそれが、ジュリアを絶望のどん底に突き落とすことになってしまうのです。
緊張するジュリアの前に現れた娘は、ジュリアにただ冷たい言葉を浴びせて帰っていきました。
改めて知った現実。
自分が引きおこしたその現実に耐えることができずに、ジュリアは刑務所の中で自殺してしまったのでした。

遺品を引きとりにくる家族もいないジュリア。それらの品はグイードに引き渡されました。
グイードはその中に日記を見つけます。
二人の出会い、グイードの泳ぎの進歩、そして修復したくてもできない娘との関係、ジュリアの絶望感。
グイードは、ジュリアの日記を読んで初めてジュリアの心の奥深くを知ったのでした。

監督はGiuseppe Piccioni(ジュゼッペ・ピッチョー二)、2009年の映画です。
悲しすぎる映画でした。
自分の犯した罪の重さを自覚し反省し償っているのに、もう取り戻すことのできない家族の愛。
でも「ひょっとしたら」って、ジュリアは思っていたに違いありません。
それはただの幻想に過ぎないと再認識して、それまで保っていた心の均衡が、一気にへなへなと崩れてしまう。
程度の差はあれ、経験あります。ああ、やっぱりそうだよね、ってがっかりすること。
でもその現実を娘に突きつけられるとは! 辛すぎる。

グイードを演じているのはValerio Mastandrea (ヴァレリオ・マスタンドレア)。
La prima cosa bellaのさえない息子ブルーノや、Tutta la vita davantiの熱血組合員を演じています。
おそらく今乗りに乗っている俳優のひとり。

ジュリアを演じているのはValeria Golino(ヴァレリア・ゴリーノ)。
RESPIROで、とってもかわいいお母さんを演じていました。
アメリカでの女優としてのキャリアも長く、『レインマン』にも出演しているそう。
どんな役だか全く覚えていませんが……。見直してみます。
Wikipediaによると、『プリティ・ウーマン』のオーディションで、ジュリア・ロバーツと共に最終選考に残っていた女優さんだそうです。
ホント、かわいいです。
でもって、Mine Vaganti で、父親の会社経営に否応なしに巻き込まれていく次男を演じていたRiccardo Scamarcio(リッカルド・スカマルチョ)の恋人だそうです。
b0171200_206362.jpg

[PR]
by arinko-s | 2011-11-28 20:19 | 映画 イタリア

TUTTA LA VITA DAVANTI 見わたすかぎり人生

b0171200_13355047.jpg

ローマ大学哲学科を最優秀の成績で卒業したマルタ。
そのまま大学に残れるかと思いきや、ポストの空きはなく職探しに奔走することになります。
何社からも断られ続け、やっと雇ってくれたのは母親と二人暮らしの子どもラーラでした。
つまり、住み込みのベビーシッター。
ラーラの母親ソニアは、コールセンターのパートタイムの仕事も紹介してくれました。

さっそくベビーシッター件テレホンオペレーターとして働きはじめたマルタ。
電話して売り込むのは、本当に効果があるのかどうかわからない浄水器。これだけでも憂鬱になろうかというものなのに、朝は女性上司からの叱咤激励メールで起こされ、会社につけばついたで、全員揃って奇妙な歌をうたいながら踊らされる。休憩時間もトイレの時間も制限され、毎日仕事終わりには、その日のアポイント件数を発表されお尻を叩かれる。
会社の異様なハイテンションぶりに、マルタは今ひとつついていけずにいます。
しかし、そこは優等生のマルタ。仕事にも遺憾なく才能を発揮し、みるみるうちにトップオペレーターに上りつめます。

そんなある日、非正規雇用者の労働組合を作った組合活動員クラウディオと出会います。
営業成績の悪い社員にはくだらない罰が与えられることや、半ば脅迫めいた台詞で訪問販売のアポイントを取らせられることなど、マルタはクラウディオに告発します。
このことが引き金となり、会社は大変な事態に……。

これが大まかなあらすじ。
最初から最後まで、驚きと笑いの連続でした。
でもよくよく考えれば、とても悲しい話なんです。
たとえ大学を優秀な成績で卒業しても正社員の仕事を見つけるのは至難の業。よく聞く話ではありますが、それがイタリアの現実。今や、迷わず外国で職を探す大学卒業生も少なくないといいます。
でもこんなばかげた仕事でも無いよりはまし。
その気持ちも、わからなくはありません。

悲しいため息が出てしまうストーリーなのですが、きちんと救いが残されています。
マルタが初めて見る世界、初めて接するタイプの女の子たち。
彼女はテレフォンオペレーターの仕事と、同僚の彼女たちが夢中になっているテレビ番組をハイデッガーの哲学と結びつけて、こつこつと論文を書いていきます。
この論文がイギリスの学術誌に認められ、掲載されることに!
一歩明るい未来に近づいたことを予感させる結末です。

いやさらに、最後の最後があります。
ベビーシッターのお相手ラーラが、将来の夢を聞かれ「哲学者になるわ」と答えて映画は終わるのですが、これも嬉しいエピソードです。
マルタが子どもにもわかるように哲学者と哲学の話をくり返し聞かせていた結果、哲学の何とやらばかりか、そのおもしろさがほんの5歳くらいの女の子に伝わったということ!
マルタは嬉しくてたまらなかったに違いありません。

イタリアの映画評サイト『My movies』のなかにこう書かれていました。
「(前略)トスカーナ出身のヴィルツィ監督は、悲喜劇的かつグロテスクなブラックコメディーの側面を強調しながら、ぞっとするような、大人の生き生きとしたミュージカル仕立ての作品に仕上げている。モニチェッリのほろ苦い喜劇の素晴しき伝統を再評価した作品といえるだろう(後略)」
モニチェッリがイタリア映画に残した軌跡は、今も脈々と受け継がれているのですね。

マルタを演じているのはIsabella Ragonese(イザベッラ・ラゴネーゼ)。
b0171200_1581987.jpg

今期待の若手女優のひとりだそうです。
とってもかわいいのですが、いつも上の写真のような格好(ミニのワンピースにショートブーツ)で、思いきりがに股に歩いている!
これも生真面目な女の子という設定の、演出のひとつ?
次に出会う時には(もちろん映画の中で)、もっと美しい歩き方をしていますように。

監督はPaolo Virzi(パオロ・ヴィルツィ)。
La prima cosa bellaNCaterina va in cittàも良かったけれど、この映画も負けず劣らず気に入りました。

ただひとつ邦題の「見わたすかぎり」が、どうも気に入らない。
原題のdavantiは「前に」です。
Caterina va in cittàの中の、カテリーナの台詞にもあったように
ヴィルツィ監督のメッセージは「前を、前に」ということだと思うのです(カテリーナの台詞はavantiが使われています。これはdavantiと同様の副詞「前へ、前に」の意味)。
つまり「人生はまだまだ前に続いている」「人生これからさ」という意味だと思うのです。
「見わたす」を広辞苑で引いてみると「遠く広く望み見る」とあります。わたしのイメージでは、周囲全体という感じ。
そりゃあ、後ろにも今まで歩んできた人生はあるんだけどね。
いやいや、もっと前だけを強調してほしかったなあ。
[PR]
by arinko-s | 2011-11-24 18:19 | 映画 イタリア

I soliti ignoti いつもの見知らぬ男たち

昨年亡くなったマリオ・モニチェッリ監督の追悼・作品上映会に行ってきました。
b0171200_1722471.jpg

1958年の作品。ヴィットリオ・ガスマン、マルチェッロ・マストロヤンニ、トト(イタリアの喜劇スター)など、そうそうたる出演者の顔ぶれです。

ペッペ(ヴィットリオ・ガスマン)、マリオ、コジモ、カパンネッレ、フェッリボッテ(鉄樽の意)、ティベリオ(マルチェッロ・マストロヤンニ)の5人は、簡単にお金を稼ぐための方法をあれこれ試行錯誤する日々。
つまり泥棒です。
ある時、刑務所から出てきたばかりのペッペは、ひとつの計画を思いつきました。
まずあるアパートの共有炭置き場(通りに面して金網の扉がある)を通ってそのアパートの中庭に入り、壁をよじ登って空き部屋の窓へ。
その空き部屋に窓から侵入したら、壁を壊して隣の質屋にもぐり込み、金庫を奪うというものでした。

ペッペたちはまず、泥棒の師匠ダンテ・クルチャーニ(トト)に指南を仰ぐことにしました。
クルチャーニは、今や本業ではなく「その方法」を教えて稼いでる元泥棒です。
クルチャーニの教え通りアパートに忍びこみ、どうにか壁を壊すことに成功した彼ら。ところが……

というあらすじです。
モニチェッリは喜劇映画の巨匠です。
もう笑いどころ満載。もちろん最後の、壁をやっとのこと崩したシーンは一番の大爆笑でした。
想像通り泥棒は失敗に終わるのですが、その後とっとと逃げもせずに、台所に作り置きしてあった「パスタと豆」をみんなで食べてくつろいじゃったりして。
まったく緊張感のない泥棒たちというのが、なんともイタリア的です。
b0171200_19445072.jpg


イタリア国内はもちろんのこと、アメリカでも大成功したこの映画は、ハリウッドでリメークされているそうです。それも何度も。
1984年にはション・ペーンが主演した『クラッカーズ』。
2000年のウッディ・アレンの『おいしい生活(Small Time Crooks)』も、一部この映画にインスパイアされているそうです。
2002年にはジョージ・クルーニーらが演じた『ウエルカム・トゥ・コリンウッド』が撮られています。

それほどまでにハリウッドにも影響を与えたモニチェッリ。
今観ても、笑いのツボは全く色あせておらず、日本で紹介されてこなかったのが不思議なくらいです。

実は映画上映の前に、塩野七生さんの「モニッチェッリの喜劇」についての講演会がありました。
映画に負けず劣らず、この講演会を楽しみに足を運んだのですが……
何せ「えっと」「あれっ」「なんだったかしら」が多く、正直何が言いたいのか良くわかりませんでした。
「えっと、えっと」のあと間を置いて、違う話にいってしまう!

でもその中でわかったことは
モニチェッリはイタリア人を笑い飛ばし続けた」ということ。
そして、彼の映画はどれも大ヒットしている。つまりイタリア人は自分たちを笑い飛ばすことを厭わない。
自分自身を笑い飛ばすことは、とても勇気のいること。
自分だけが正しいと思わないバランス感覚に優れている。それは自己批判能力に優れているということでもあるということ。

確かに、確かに、と頷いちゃいました。
「イタリア人てまったく!」とステレオタイプにバカにされるところを、あえて映像にしてしまったモニチェッリ。
それを観てむっとするどころか、「あはは! そうそうイタリア人てこうだよね、まったく」って笑ってしまうイタリア人たち。
素晴しい! 
自分のダメなところを笑い飛ばせるようになることって、人生を楽しむひとつの秘訣かも知れません。

それにしても、こんな講演会でも原稿作って来ないんだなあ、塩野さんは。ってそっちの方に感心することしきりの夜でした。
[PR]
by arinko-s | 2011-11-20 19:50 | 映画 イタリア

ローマ法王とイスラム教の指導者がキス?

b0171200_1822532.jpg

トスカーニ氏の強烈な広告で、ベネトンが世界中をにぎわせたのは1980年代の終わりから90年代半ばくらい。
最近、話題にのぼることも少なくなっていたように思いますが、今年のベネトンの広告は久しぶりに議論を呼びそう。

UNHATE 反憎悪をテーマに様々なリーダーたちのキス写真を合成!
上の写真は、ローマ法王ベネディクト16世とイスラム教の指導者アフマド・アル・タイーブ氏のキスシーン。
もちろんというべきか、ローマ法王庁は猛烈な抗議。ローマのサンタンジェロ橋にかけられた大きな垂れ幕広告はすぐさま撤去され、ベネトンは謝罪声明を発表したそうです。

他には
b0171200_18165538.jpg

イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相とパレスチナ自治政府のアフマード・アッバス議長
b0171200_18172182.jpg

北朝鮮の金正日総書記と韓国のイ・ミョンバク大統領
b0171200_18174518.jpg

アメリカのオバマ大統領とベネズエラのチャベス大統領

オバマ大統領は、別バージョンで中国の胡錦濤国家主席ともキスしていました。
あとフランスのサルコジ大統領とドイツのメルケル首相も。
ちなみに就任したばかりのイタリアのモンティ新首相は間に合わず。
ベルルスコーニ前首相がメルケル首相とキスしていたらしいですが、そちらはお蔵入りしたそうです。

悲しいかな、野田首相はまたもや蚊帳の外。いや、反目する国がないと思われているということ?
八方美人と思われていると悲しむべきか、それとも素直に喜ぶべきか??
単純に影が薄いだけかもね。

それにしても、すごいインパクト。ローマ法王でなくとも、写真に使われたご本人たちが抗議すること必至です。
すべて撤去される日は近いかも。
ローマの撤去シーンはこちらから。
(11月17日付け『Corriere della Sera』ネット版より)
[PR]
by arinko-s | 2011-11-17 18:38 | 本日のイタリア語

Finalmente ……ma…… ついに……でも……

「財政再建法案成立後に退陣する」と表明したベルルスコーニ首相。明日にも下院で同案が可決され、早ければ同日中にベルルスコーニは辞任するかもしれないそうです。
もちろん、各紙ともそのニュースでもちきりです。
中にはベルルスコーニをおちょくった諷刺画や動画もたくさん。これは日本と大きな違いかも。

様々なサイトに載った画像を集めた頁が『La Repubblica』ネット版にありました。
例えば、こんなの。
b0171200_1751149.jpg

DURO A DIMETTERSI は ダイ・ハードのもじり。なかなか辞任しない男、ってところです。
それからこんなの。
b0171200_17533131.jpg

お馴染み、ピノッキオ。ベルルスコーニも嘘をつきすぎて鼻が伸びちゃったんですね。
一番笑っちゃったのはこれ。
b0171200_17552632.jpg

長靴に例えられるイタリアですが、そのイタリアに蹴られているのはベルルスコーニ。
カルチョ(サッカー)の国だしね。それにしても、またまたズボン履いていない!

さぞかしみんな喜んでいるのかなあ、と思いきや。
実はそうでもないとわかりました。
恩師のロンゴ先生は「次の政府はさらに悪くなる、と確信している」そうです。
代わりがいないから、こんなに長く続いたとも言われるベルルスコーニ政権。
あ〜〜、まさに日本と同じですね。
[PR]
by arinko-s | 2011-11-10 18:03 | 本日のイタリア語

いよいよ退陣?

IMFと欧州中央銀行に、財政再建状況を監視されることになったイタリアですが、イギリスの新聞にこんな風刺画が!
b0171200_1443091.jpg

あんまり似てないけど、ベルルスコーニ首相がズボンを下ろし苦笑い。
彼のセックススキャンダルを皮肉って
「危機だって? 僕も性欲減退の危機だよ」って揶揄しているのだとか。
(11月7日付け『La Reppublica』ネット版)

各紙、これまでにないほど深刻な表情のベルルスコーニ首相の写真を掲載していますが、
b0171200_1419242.jpg

(写真は11月8日付け『La Repubblica』ネット版)
でも先日フランス・カンヌで行われたG20でベルルスコーニ首相は、オバマ大統領に次いで高い部屋、およそ3万ユーロの部屋に宿泊したのだとか。
そりゃあ、国民からしたら「おいおい! 今、そんな部屋に泊まれる状況?」ですよね。

ちなみにオバマ大統領は3万4千ユーロの部屋、サルコジ大統領は3万7千ユーロの部屋に泊まったのだとか。
一番拍手されるべきリーダーは、イギリスのキャメロン首相。彼の宿泊先は、2千ユーロの部屋だったそうです(これだって結構すごい額!)。

この事実を暴いたイギリスのタブロイド紙『The Sun』は「世界が経済危機に瀕しているというのに、首脳たちは滞在費に100万ユーロ以上を使うことが許されるのか?」と提言。
日本の野田首相に関しては明記されていませんでしたが(相変わらず影の薄い日本の首相!)、どうなんでしょう。
まさかまさかとは思いますが、万が一こんなホテルに泊まりながらの、消費税引き上げ宣言はないと信じたい。
(11月5日付け『Corriere della Sera』ネット版より)

イタリアのmaltempo(悪天候)の続報ですが、トリノを流れるポー川の氾濫は避けられたものの、昨夜はエルバ島で洪水が起こったようです。
[PR]
by arinko-s | 2011-11-08 16:26 | 本日のイタリア語

Giotto もすごいけど、こっちもすごい!

b0171200_20525943.jpg

どうみても写真にしか見えないけれど、グラファイトと白墨で描かれた絵だそうです!
作者はスコットランド人のPaul Cadden氏。
1964年、グラスゴー生まれ。今もグラスゴーで暮らしている画家だそうです。
すごすぎる! 
b0171200_2058317.jpg

これだけのものを描くのに、どれほどの時間がかかるのか……。
Che pazienza !  Bravissimo〜〜〜!!

根気だけは見習いたい。
(11月6日付け『La Repubblica』ネット版より)

イタリアのリグーリア州では、大雨による水害が。死者も行方不明者も出ているとのこと。心配です。
これ以上、被害が増大しませんように。
[PR]
by arinko-s | 2011-11-06 21:05 | 本日のイタリア語

Giottoが隠した悪魔

アッシジ(ウンブリア州)のサン・フランチェスコ大聖堂にあるジョットの壁画の中に、実は悪魔の絵が隠されていたという話。
聖フランチェスコの生涯を28枚の壁画で現したものですが、その一場面『天国への帰還』の雲の中に悪魔が描かれているというのです。
b0171200_20192946.jpg

800年間、誰も指摘した人がいなかった大発見だそうです。

発見したフランチェスコの研究者Chiara Frugoni(キアラ・フルゴーニ)さんによれば、
中世「雲の中に、天に昇る魂を邪魔する悪魔が隠れている」と、信じられていたのだとか。

そして、もうひとり、美術史家のClaudio Strinati(クラウディオ・ストリナーティ)氏は、画家が作品の中に何かを隠して描くことは決して珍しいことではない、と指摘しています。
ただし、そのことに関して画家が文章に残しているわけではないので、その意図や動機を知ることは難しい、とも話しています。

その芸術作品としての価値がはっきりと認められている古い絵画ですから、もう研究し尽くされているかのように思っていましたが、こんなことがあるんですねぇ。
今ごろジョットは、「あぁ、ついに見つかってしまったか」なんて天国で思っていたりして。

さらに絵を詳しく見たい方はこちらから→
(11月5日『Corriere della sera』ネット版より)
[PR]
by arinko-s | 2011-11-06 20:45 | 本日のイタリア語