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本日のイタリア語

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重っ!

一昨日、ようやくイタリアから届いた荷物。大きな段ボール、ひと箱分の本とDVDです。
といっても、最近はイタリア語仲間数名で一緒に注文するので、わたし一人分ではないのですが。
それにしても、すごい荷物。
注文リストのうち、一冊だけいつまでも引っかかっていて(出版社からの取り寄せに時間がかかっていたのだと思う)、わたしのこの一冊のせいで皆さんをお待たせするのは心苦しく、結局その一冊はキャンセル。
でも、それで正解。
これだけでも、読むのに相当時間かかりそうです。

さっそく、パラパラめくって、期待はずれが一冊、期待以上が一冊、あと残りはじっくり読んでみなくちゃわからないといったところ。
というのも、ネット書店の情報が、表紙とページ数と出版年、出版社だけなので、頼りはレビューなのですが、届いてみてがっかりということもままあるのです。
開いてみて、「なんだあ、こういう本か〜〜〜」とか、「え〜、おもしろいって書いてあったのに〜」とか。

読んでみてがっかりすることも多々あります。
途中まではぐいぐい引きずり込まれる物語でも、ある場面で「なんだ、これ?」ってなってしまう話もあるし、宗教的な教えが絡んでくると、それも難しい。
それから、ひたすら韻を踏んでいるような絵本も難しい。
あるいは、とってもおもしろいのに、「きっと日本では受け入れられないだろうな〜、残念」ということも。
もちろん、翻訳するには、ということです。

例えば、以前読んだものになりますが、『CARO JHONNY DEEP』(『親愛なるジョニー・デップさま』)という本があります。
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主人公は13歳の少女、サラ。
絵と文章が得意なサラは、映画の脚本家になることを夢みています。
もちろん、映画が大好き。中でも、ジョニー・デップの大ファン。彼の映画は一本残らず見ているほど。

サラは「将来自分はジョニーと結ばれる」と本気で信じています。
そして、ジョニーと出会ったときに渡せるようにと、日々のできごとをジョニー宛の手紙に綴り続けています。
手紙の書き出しは、『親愛なるジョニー・デップさま』。
全編、このジョニー宛の手紙、あるいは日記によって、サラを巡る物語は進みます。

サラの書く手紙は、ファンレターでもなければ、単なるラブレターでもありません。
将来のパートナーであるジョニーには包み隠さず自分の気持ちを伝えるべき、とでも思っているかのように、率直な言葉で、身の回りの出来事や、自分が今考えていることを書き続けます。

この手紙の読み手は、サラにとってあくまでもジョニー・デップです。
俳優の彼に宛てた手紙であり、そして、サラ自身が熱烈な映画ファンであり脚本家をめざしていることから、ある種の映画評論にもなっています。
そこがおもしろい。

また、包み隠さず書かれた言葉は、ティーンエイジャーの本音と日常を映し出していて、歯がゆくなったり、共感したり、笑えたり。
今のわたしには、ほろ苦い懐かしささえ感じられる本でした。

先日、今年度のバンカッレリーノ賞(子どもたちが審査員を務める児童文学賞)受賞作『IL PASSATO RITORNA』について触れましたが、
この『CARO JHONNY DEEP』は2006年に同賞を受賞し、今も大人気の一冊です。
著者はシルヴィア・ロンカッリア。人気の児童文学作家です。

で、話を元に戻すと、イタリアの子どもたちには大好評のこの本が、日本では難しいと思われる理由です。
日本の小中学生は、それほどハリウッドスターに興味を持たないから!!
もちろん『パイレーツ・オブ・カリビアン』の大ヒットにより、ジョニー・デップの名前くらい知っているかもしれませんが、キャーキャーいう対象ではない。
一方、イタリアではというと、ハリウッドスター人気ですね〜。

この違いって何だろう? と考えたとき、思いついたことがひとつ。
日本にはジャニーズがいるからにちがいありません。
キャーキャー騒ぐ対象のアイドルが、たっくさんいすぎて、ハリウッドスターにまでたどりつかないのかも。
ジャニーズがいなかったら、ジョニー・デップの人気ももっとキャーキャーいわれるものになっていたかもなあ〜。
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by arinko-s | 2010-12-01 20:35 | 読書 イタリア語